はじめに|家族と向き合った育休の日々から
泣き声で一日が始まり、泣き声で一日が終わる。
昨日できなかったことが、今日ふとできるようになる。
その一方で、理由もわからず泣き続ける夜に、親としての無力さを突きつけられることもある――。
育休を取って初めて、子育ては「可愛い」だけでは語れない、人間の感情の振れ幅そのものだと知りました。
私は、2023年5月に長男、2024年7月に長女が誕生した二児の父親です。
長男のときには半年間、長女のときには年子育児ということもあり1年間のパパ育休を取得し、仕事から一度距離を置き、立会分娩から家族との時間にまるごとコミットする日々を過ごしました。
朝も昼も夜も、泣き声も笑顔も、成長の一瞬一瞬を、妻といっしょに逃さず見つめる生活。
その中で、妻と強く感じていたのは、「この子たちの人生の土台となる経験を、乳児期の今、どう積み重ねるか」という問いでした。
そんな中で出会ったのが、二宮・小田原・平塚近辺で活動されている一色由利子先生が主宰する一色音楽教室の『あかちゃんリトミック』です。
私たちの選択|小田原周辺のリトミック事情
正直に言えば、最初から『教室に通おう』と決めていたわけではありません。
子育て支援センターや地域イベントで十分なのではないか、まだ早いのではないか――そんな迷いの中にいました。
身の回りで、「リトミック」自体は、子育て支援センターや地域イベントで、単発で開催されることは少なくありません。しかし単発は気軽に参加できる一方で、
- 継続的に子どもの成長を見てもらえる場が少ない
- 親同士の関係がその場限りになりがち
- 音楽が「イベント体験」で終わってしまう
といった物足りなさも感じていました。
そんな中で見つけたのが、ピアノ音楽教室を母体に持つ、一色音楽教室のあかちゃんリトミックでした。
「リトミック=音楽・リズム遊び」というイメージを、良い意味で完全に裏切られたのを今でも覚えています。
あかちゃんリトミック|生後2ヶ月から参加できた、本物のリトミック
正直、生後2ヶ月の赤ちゃんを連れて“習い事”に行くことに、不安がなかったと言えば嘘になります。泣いたらどうしよう、迷惑をかけないだろうか、と。
長男が参加し始めたのは、生後2ヶ月の頃。首もすわっていない、いわば“何もできない”時期です。
しかし、この教室ではその「何もできない」時期こそが、脳と身体にとって最も重要な黄金期であることを、医学的視点と長年の実践をもとに、丁寧にプログラム化されているのです。
音楽×医学監修×先生のご経験の集大成
一色先生のあかちゃんリトミックは、単なるリズム遊びではありません。
- ゴロンと寝かせたまま、安心感の中で行うスキンシップ中心のプログラム
- 前抱き抱っこで、他の赤ちゃんと対面しながら歌ったり動いたり、互いの存在を感じ合う時間
- 親も一緒に横になり、先生のピアノと声掛けを静かに聴きながら、子どもの成長と、これまでの軌跡を振り返るひととき
それらすべてが、「脳の成長」「感覚統合」「情緒の安定」につながるよう、細やかに設計されています。
そして特筆すべきは、毎回のレッスン終わりの参加者の共有の時間です。
- 最近できるようになったことや嬉しかった成長
- 子育てに有益な情報シェア
- ちょっと不安で、涙が出てしまったこと
それらを、音楽を通してつながった仲間たちと分かち合う。この時間が、親にとってどれほど救いになるか。妻も私自身も、何度も心を軽くしてもらいました。
ここは、子どもだけでなく、親も一緒に育つ場所です。
幼児リトミック|制作も交えた発展的活動へ
歩けるようになると、子どもの世界は一気に広がります。同時に、親の心配も増えていきます。
「ちゃんとできるだろうか」「ついていけるだろうか」。ここでも、一色リトミックは決して急がせません。
あかちゃんリトミッククラスは1歳の年度末までで卒業となり、幼児リトミッククラスへ進級することになります。ここからは、より主体性と社会性が育まれていきます。
毎回の「主役」は、子どもたち
始まりの挨拶は、英語を交えた歌から。毎回お当番の親子が前に出て、マイクを持ち、朝の挨拶や歌をリードしながら披露します。
- 人前に立つ経験
- 自分の声で伝える体験
- みんなに見守られる安心感
これらを、強制ではなく、自然な音楽の流れの中で経験できることが、この教室の大きな特徴です。
生演奏だからこそ育つ「本物の感覚」
- 身体の使い方
- 周りとの一体感や協調性
- リズムスティックを使った表現
すべてのプログラムが、一色先生のピアノ生演奏とともに展開されます。
CDや音源ではなく、その場で生まれる偶発的な音に反応することで、子どもたちの集中力、即時反応力、表現力は驚くほど伸びていきます。
感受性や表現を育む制作
四季や伝統行事に関連する制作や観察をとおした表現など、右脳(想像力)の発達や微細運動(手先の器用さ)、感情の形成という多岐にわたる能力を伸ばす機会が提供されており、それらと音楽を合わせた音楽情操教育ともいえる楽しく充実したプログラムになっています。
先生のピアノに合わせて動きながら、お友達の作品を鑑賞したり学んだり、自分の作品を全体に発表することもあります。
年に一度の晴れ舞台|二宮ラディアンホールでの発表会
12月頃には、一色音楽教室の個人ピアノレッスンの生徒さんと合同で、二宮ラディアンホールにて発表会が行われます。
幼児リトミックの子どもたちが、クラスごとに一年の取り組みの集大成を発表するこの舞台。
- コンサートホールという本物の空間
- 大勢の観客
- 親と一緒に主体的に表現する経験
未就学児がこの環境に立つ経験は、決して多くありません。

衣装や振り付けなどもメンバーで話し合って決めて創り上げる発表会です。
ここで得た自信は、その後の人生の大きな支えになると、親として強く感じています。
一色音楽教室の根幹にあるもの|「瞳ちゃん」という存在と「命の教育」
先生のレッスン、リトミック、発表会を通して、一貫して語られる大切な軸があります。
それが、一色由利子先生のたいせつな教え子である「瞳ちゃん」の存在です。
瞳さんは、音楽が好きで、前向きで、未来に向かって歩み始めていた一人の子どもだったそうです。
海外留学が決まり、人生の新たなスタートを目前に、 その命は交通事故によって突然奪われてしまいます。
これから未来へ向かって進んでいく、宝石のような存在。そのかけがえのない命が、ある痛ましい事故によって失われた現実を、私はリトミックをとおして、はじめて知ることとなりました。
一色先生は、たいせつな教え子に起きたその事実を決して風化させない、強い意志を持たれ、レッスンの中でわたしたちに語ってくださいます。
ハンディキャップがあることを困難とせずに、自分で道を切り拓いて希望を持って前を向いて歩いていたという瞳さんのお話をとおして、ただ悲しみだけを主張するのではなく、
- 生まれてきた命の尊さ
- 今ここにいることの奇跡
- 子どもの未来を守る大人の責任
を、音楽とともに、静かに、しかし確かに伝えてくださいます。
このできごとは、音楽教室という枠を超え、現在では
- 学校現場での道徳・命の授業
- 地域主催の安全・人権・子育て関連事業
- 行政と連携した啓発活動
などにも広がっているとのことです。
これは、一般的なリトミック教室では決して学べない、親が命と向き合う教育の場でもあると感じています。
たいせつな1曲|教室のテーマソングともいえる「ニコニコおひさま」
この想いから生まれた楽曲が、「ニコニコおひさま」です。
リトミックのレッスンでも、ホールでの発表会でも、関係者なら誰もが知っています。
一色音楽教室の、テーマソングといっても過言ではない、皆がたいせつにしている曲です。
晴れわたるように優しく、ポカポカとあたたかく、明るく未来へと背中を押してくれる。
そんな力を持つこの曲は、子どもたちだけでなく、大人の心にも深く響きます。
私はこの曲が、地域だけでなく、全国の教育現場や道徳授業、子どもたちと関わるすべての場で活用されてほしいと願っています。
音楽だからこそ、命は「実感」として届く
命の大切さを教えることは、常に難しい課題だと思います。
言葉だけでは抽象的になりやすく、教訓のように聞こえてしまうことも少なくありません。
一色先生は、瞳さんの「前向きな生き方」をぜったいに風化させないため、この楽曲『ニコニコおひさま』を制作し、それを語り継ぐ活動を続けています。
音楽は、理解する前に感情へ届きます。
歌う。聴く。身体で感じる。
だからこそ、子どもたちは 「教えられた」のではなく、 「感じたこと」として命の重さを心に刻むことができるのだと思います。
リトミックや発表会の場で、瞳さんの話とともに歌われる楽曲は、子どもたちにとって “過去の出来事”ではなく、 今を生きる自分たちと地続きの物語として受け取られています。
「ニコニコおひさま」が地域へ、そして社会へ広がっている理由
瞳さんの生き方や想いを音楽として結晶化された楽曲が、 「ニコニコおひさま」です。
この曲は今や、一色音楽教室の中だけにとどまらず、地域の音楽イベント・行事や、小学校・幼稚園・保育園での行事や道徳授業など、「命の教育」におけるさまざまな場で歌われています。
また、手話を用いた表現バージョンや、想いに賛同された多くの音楽家の方々による演奏動画がYouTube上で公開されており、それぞれの立場・感性でこの歌が受け取られ、発信されています。
これは、「ニコニコおひさま」は、 社会全体で共有できる“命の歌”へと育っているといっても過言ではありません。
瞳さんの存在を語り継ぎ、歌い継ぐことは、過去に縛られることではなく、今を生きる子どもたちが自分の命を大切に思い、他者の命にも想像力を持てるようになる。
そのための、未来に向かったメッセージが込められているように感じています。
「ニコニコおひさま」も「一色リトミック」も、音楽を通して 「生まれてきた命に、どう向き合うか」を問い続ける、 極めて稀有な学びの場であると、私は感じています。
実際にリトミックに参加して|2年半通った結果と、感じること
2年半以上前。初めて見学・体験に参加した広い会場。
ぐるりと円を描くように並ぶ、かわいいあかちゃんたちと、
私たちと同じように子育てに向き合うママさん・パパさんが、あたたかい笑顔で迎えてくれた光景を、今でも鮮明に覚えています。
第一子が生後2ヶ月。
子育てにも、育休にも、すべてが初めての新米パパだった私は、
「ママさんが多いリトミックに、パパが参加して浮かないだろうか」など、
今となっては少しクスッとしてしまうような不安や緊張を、実は強く感じていました。
けれど、同じように参加しているパパさんの姿もあり、自然と肩の力が抜けたのを覚えています。
いざリトミックが始まると、
次々に先生がピアノで弾いていく多彩な曲に合わせて、
あかちゃんを前抱きにしてぐるぐる歩きしたり、他の子とご挨拶をする時間があったり、
やさしいテンポで、タッチケアのようにじっくりとあかちゃんに向き合う時間があったり。
そこで初めて、
「親子でふれあう時間そのものの尊さ」を、身体で感じた気がしました。
当時から、リトミックがあった日は本当にぐっすり眠ってくれて、
「心にも、脳にも、身体にも、きっとたくさんの良い刺激が届いているんだろうな」と、実感していました。
あれから2年半。
2歳半になった長男は、たくさんの歌を上手に歌い、いつもゴキゲンです。
「きょうは一色先生のリトミックいくよ!」
そう言いながら饒舌にお話しし、楽しみに幼児クラスへ通い、その日は夜もぐっすり眠ります。
1歳半を過ぎた下の長女も、同じように0歳から通い続け、
兄が口ずさむリトミックの歌に合わせて身体を揺らし、少しずつ歌えるようになってきました。
このリトミックで扱われる曲は、一色先生がリトミック向けにオリジナルに開発された曲ばかりで、
小さな子でも、「おはよう」から「おやすみ」までの日常のなかで使える歌が多く、
子どもも無意識に口ずさんでいる日々です。
育休期間中は、毎回妻と一緒に参加できたことも、私たちにとって大きな財産です。
「生活のうた」(最近の様子をリズムに乗せて歌って発表する時間)を何にしようか話し合ったり、
「今日のリトミックでは○○ができたね」と振り返ったり。
親として、子どもをしっかり観察し、
小さな成長を見つけては一緒に喜ぶ。
そんな、かけがえのない時間を積み重ねることができました。
他の親子のお話を聞いたり、会場で我が子や仲間の成長を見守る中で、
いちばん強く実感したのは、
「この子たちの存在そのものの尊さ」です。
子育てをしていると、
泣いたり、ぐずったり、ご飯をぶちまけたり、布団に入って寝るかと思いきや「お水のむ!お茶のむ!」と不条理に何度も要求されて(笑)、
ついイライラしてしまう日もあります。
それでも、リトミックに通うたびに、
他のお子さんの成長や、同じように日々奮闘している親子の姿に触れ、
「みんな同じように、一生懸命子どもに向き合って戦ってる仲間なんだ」と、
少し心が軽くなります。
そして何より、
目の前にいる子どもたちは皆、うまれてきただけで奇跡の存在。
「生まれてきてくれて、ありがとう」と、
尊さの原点へと、そっと引き戻してくれる。
一色音楽教室のリトミックは、
私たち家族にとって、そんな大切な場所になっています。
さいごに|ただの習い事ではない、親子の人生に残るコミュニティ
一色音楽教室のリトミックは、
- 育児仲間と出会い
- 親も子も自信を育み
- 命の尊さを学ぶ
そんな、人生に深く残る体験を与えてくれる場所です。
子どもが生まれて、初めて知った世界。景色。
全力で家族と過ごせたからこそ出会えた、かけがえのない学び。
神奈川県県西地域で、
- これから出産を迎えるママ・パパ
- リトミックはまだ早いと思っている方
- 音楽教育に関心のある方
- 教育・道徳に携わるすべての方
に、ぜひ知ってほしい教室です。
一色音楽教室は、音楽を通して、子どもと大人の未来を照らし続けています。
教室の基本情報|安心して通える理由
あかちゃんリトミック
- 開講時期:随時募集
- 対象:首がすわる頃〜1歳になった年度末
- 頻度:基本は月2~3回(教室により異なる)
- 教室展開:二宮・小田原・平塚エリアの3拠点(詳細は以下または公式サイト参照)
- 小田原 うさぎ組
- 場所:おだわら市民交流センターUMECO
- 住所:小田原市栄町1丁目1-27
- 日時:月曜(月3回) 午前10時00分~10時40分
- 月謝:3,000円+税
- 二宮 りす組
- 場所:二宮 百合が丘3丁目会館
- 住所:中郡二宮町百合が丘3丁目2-1
- 日時:水曜(月2回) 午前11時00分~11時40分
- 月謝:2,000円+税
- 平塚 こあら組
- 場所:ひらしん平塚文化芸術ホール
- 住所:平塚市見附町16-1
- 日時:木曜(月3回) 午前11時00分~11時40分
- 月謝:3,000円+税
- 振替対応:体調不良時も、任意で他教室に柔軟な振替参加が可能
- 兄姉対応:未就園の兄姉を、優しい熟練スタッフさんが見守る体制あり
幼児リトミック
- 開講時期:毎年4月スタート(年度制)、随時募集中
- 対象:おすわりができる時期頃から
- 頻度:基本は月3~4回(教室により異なる)
- 教室展開:二宮・小田原・平塚エリアの3拠点(詳細は以下または公式サイト参照)
- 小田原 つき組
- 場所:おだわら市民交流センターUMECO
- 住所:小田原市栄町1丁目1-27
- 日時:月曜(月3回) 午前10時55分~11時45分
- 月謝:3,000円+税
- 二宮 たんぽぽ組
- 場所:二宮 百合が丘3丁目会館
- 住所:中郡二宮町百合が丘3丁目2-1
- 日時:水曜(月4回) 午前10時00分~11時00分
- 月謝:4,000円+税
- 平塚 ひよこ組
- 場所:ひらしん平塚文化芸術ホール
- 住所:平塚市見附町16-1
- 日時:木曜(月3回) 午前10時00分~11時00分
- 月謝:4,000円+税
- 振替対応:体調不良時も、任意で他教室に柔軟な振替参加が可能
- 兄姉対応:未就園の兄姉を、優しい熟練スタッフさんが見守る体制あり
この通い続けられるしくみも、親にとっても最大の安心材料でした。
無料で見学や体験もできますので、ぜひお気軽にジョインしてみてくださいね。

