シロカの水栓不要の食洗機「PDW-5D」のボタンが反応しない/押せなくなり故障が頻発。何度も引取修理に出した話

小田原ライフ

はじめに

別途テレワークの三種の神器としてご紹介したシロカの食洗機だが、利用していると電源が入らなくなったり、スイッチのある操作パネルの一部や全部が反応しなくなる事象が頻発している。
Amazonの口コミをみても、じつに同様の事象が多く発生しているようだ。
私が購入したのは2020年初期。当時は発売されて間もなく、あまり同様の事例がなくたいへん困ったので、同じ境遇の方の役に立てるよう自身の体験を発信しておこうと思う。

いつどこでシロカの食洗機を購入した?

筆者がシロカの食洗機「PDW-5D」を購入したのは2020年の4月。
ディノスで当時43,780円で販売されていた。定価は5万円くらいだったと思うので、かなりオトクな状況だった。

筆者が購入したシロカの食器洗い乾燥機(PDW-5D)

おそらくシロカの食洗機は今ではUV除菌やドアのオートオープン機能など製品バリエーションが充実しているが、当時はまだ黎明期だったと思う。

当時はもっと大型で、分岐水栓不要のモデルは少なかったように思う。
その中で、シロカの食洗機は価格もサイズも魅力的だったので、購入することになった。

「PDW-5D」は使用感のよさやメリットはたくさんあった

シロカの食洗機が我が家に到着してからは、生活が劇的に変わった。そのポイントを以下にまとめる。

予想以上にコンパクト

筆者は収納ラックの上に、自動調理鍋と並べて配置している。

キッチンのシンクとは離しておいているので、排水はバケツ方式としている。多少排水の処理やホースが外れないよう配慮する手間はかかるが、手洗いよりは快適な生活を送っている。

意外といろいろ洗えてしまう

これは完全に筆者の独断で洗っているので推奨はしないが、水筒、フライパン、鍋、デロンギの全自動コーヒーメーカーの水受けやカス受けなども放り込んでいる(笑)ので、かなり日常的に重宝している。

時短になった

別の記事に詳細にまとめているが、時短に成功したことで別のことに割ける時間が増えたのは、生活の幸福感も増してうれしいことである。

詳細はテレワークにあたり導入してよかった三種の神器の記事で詳細にご紹介しているので、ぜひご参考に。

シロカの食洗機を利用するデメリット

バケツにホースを接続していたが、吸盤が弱かったのですぐはずれる。
さらにはずれたホースが水流の重みでバケツから床に振り落とされてしまい、気づいたら床が水浸し……。

寝る間に回したので、朝その事態に気づき、ローテンションで1日を迎えたことも。

さらに、ホースちゃんとバケツに固定したの?と、お互いに責め合ってケンカにつながったことも(笑)

その反省を活かし、いまとなっては「ガムテープ」でホースをバケツに固定し、力付くで引っ張っても抜けない強靭な再発防止策を実践している(笑)
当然再発することはなかったので、同様の経験がある方は、ガムテープ固定をおすすめする。

ある日から悩まされることに ~筆者が直面した多彩な不具合事例集~

そんなこんなで、たまーに排水時の事故があったものの、皿洗いタイムは家族の団らんや睡眠時間に変換することに成功したので、だいぶ快適なライフスタイルが定着していた。

しかし、ある日から、多彩なパターンで不具合が起きまくる日々がやってきた。その多様でいろいろな手法で私の心を病ませてきた一連の不具合をご紹介。

いないはずの誰かが、いきなり一時停止ボタンを押すイタズラの恐怖

自分以外に誰もいない家で、食洗機を回しながらテレワークに集中していたある日。「ピッ」とシロカの食洗機の操作音が聞こえる。

妻がなにか食洗機の操作をやってくれたのかな、と一瞬思ったが、妻は仕事で外出だ。

家にいるのは筆者だけである……。

誰も、操作できる人はいないのだ。

では、誰が操作した!?!?

ど、泥棒!? 侵入者か!?

脳が大混乱しながら狼狽する筆者は、恐る恐る、食洗機のある部屋に向かうと……

誰もいない。

先ほど操作音がしたシロカの食洗機をみると、動作が止まっている。

表示は、一時停止した際と同じ挙動。

誤認識して、勝手に一時停止した可能性を考え、スタートボタンを押すと、やはり動作再開。

一度起きたことは二度起きる、ということがないとよいな……と思い、その日は何事もなく終わった。

しかし十数日たってそれを忘れた頃、再び勝手に一時停止した。嫌な気分になりつつも、たまたまであることを信じながらスタートボタンを押して、また何事もなく数十日が経過した。

どれだけ指先で触れても反応しない。しかし○○で思いっきりタッチしたら普通に反応。必要なのは「濃厚接触」だった!

ある日、たっぷりいろいろな食器をいつもどおり格納し、今日も頑張ってくれ、シロカの食洗機♪と、電源ボタンをタッチ!

…あれ、スカシたか。もう一度タッチ♪

……あれ、指先が乾きすぎてタッチパネルの静電気が反応しなかったかな。

指先をハァ~っと温めて、握りしめて、お肌のうるおいを十分確保してから、再びタッチ!さすがに反応するよね。

………なにも起こらない。

電源は入っていないので、当然他のボタンをタッチしても反応しない。

コンセントを抜き差ししても同じ。

タッチパネルなので、強く押そうが関係ないので、ひたすらタッチして試行錯誤するしかない。

タッチしても反応しないなら、完全に裏側の問題だ、壊れたか……為す術がない……。

ふと、タッチの感度が弱くなっているとしたら、タッチする面積を広げてみたらどうだ?と悪あがき。

イライラと、修理が必要になってしまう不安が増幅しつつ、その負の気持ちを乗り越えるように、思い切って手のひら全体で電源ボタンエリアをベタッと濃厚にタッチした!!

「ピッ」と何事もなく起動した!!

その後、他のボタンは、電源が入れば普通に反応。

無事に(?)食器を洗うことができたのでした。

どうやら、タッチ範囲を広げれば、かろうじて反応するようだ。

やれやれ。

翌日になると、電源ボタンも普通に反応するように。

稼働中の湯気がバンバン漏れ出てくる全面から、どうせ内部に侵食して、基盤がイカれてしまったのだろう。

たぶん湯気が乾くとタッチパネルの基盤関連の通電が改善されて反応するようだ。

タッチパネルが反応しないという不具合が起きたら、とりあえず1日放置すると、湯気をもろかぶりしてびしょ濡れになったむき出しの基盤が乾いて、性能が復活するのだろう。

電源は入るが「特定のコースボタンが無効」になるという陰湿でわかりにくい事象

シロカの食洗機の不具合に立ち会ったことのある多くの人は、もう推察できるだろう。

先述のように電源ボタンが反応しなくなるなら、当然他のボタンも同様の症状は起きる。

筆者の場合は、電源は入るが、「お急ぎ」コースのボタンだけ反応しなくなった。

しかもこれは、後述するカスタマーサポートで新品交換してもらった新しい製品で発生しているのだ。

型番は同じだが、製造年は2021年で、当初のモデルよりあとに製造されたようだ。

若干細かなパーツの形状が異なっているので、明らかに初期モデルよりマイナーアップデートがなされた機種だろうが、特に不具合のレベルは変わっていないようだ。

その他書ききれないタッチパネル・スイッチ類の動作不良

上記は主な不具合だが、これ以外にも、手のひらで電源をタッチしても入らない期間が10日ほどあり、ある日急に復活したり、コンセントを抜いて2本のプラグ左右を反転してさし直すと電源が入ったり(反転したことが有効だったかは不明)と、じつに多様な不具合に悩まされた。

カスタマーサポートへの連絡と修理の流れをご紹介

2020年4月に購入して、電源ボタンを手のひらで押してもなにも反応しなくなり、初めてカスタマーサポートに問い合わせフォームから連絡。翌日、メールで返答あり。

返答内容をまとめると以下のような内容だ。

なお、カスタマーサポートの対応は非常に丁寧で、対応自体に文句や嫌なことはなかった。

  • 宅配業者より箱を送るので、ドライバーが持参した箱に入れて返送してほしい。
  • 「ご購入情報が分かるもの(納品書、保証書、お買い上げ明細など)のコピー」を同梱してほしい。
  • 付属品は手元に残しておいてほしい。
  • 排水ホースの接続口にキャップをして閉めてほしい。キャップがない場合はテープなどでふさぐ。
  • 梱包箱にお入れ頂く前に本体を包める大きな袋(ゴミ袋のようなもの)に入れてほしい。
  • 状態をみてしっかり状態確認と修理点検を行い返却するとのこと。

引取修理はありがたいが、まさかの「プレッシャー下の重労働」を強いられる

送付された箱と中身とは?

箱も送っていただけるということで、予めビニール袋にくるんだものをその場で箱に入れれば良いと思っていた。

現実はまるで違った。

宅配業者のドライバーさんが持参した「箱」のなかには、梱包用のクッション、ビニール袋、説明書などが入っている。

ドライバーさんが玄関でじーっと作業が終わるのを見つめて眺めてくるのはとてつもなく長く感じた……。

実際に必要な作業は以下だ。

箱が届いて、配達員さんが目の前で待っているときにやらなければならないことはこんなにあった

説明書を読む

箱にそのまま入れるだけかと思っていただ、箱の中にまさかの梱包にあたっての説明書が入っていた。まずはこれを読み始めることからスタートだ。

ドライバーさんが目の前にいるのでサクッと梱包するはずが、まさかのまじまじと梱包説明を読む。。。

梱包をドライバーさんと、玄関で空間をともに過ごしながら。

あだでさえ再配達などで時間に追われてるはずの宅配ドライバーさんの前で、紙面を眺める。

キツイ。。。

箱のなかに、まずはエアークッションを敷き詰めて、四方八方をガードする必要があるとのことだ。

探り探り、エアークッションを箱にセット。

箱に、重い食洗機を自分で入れる

そして、本体と同じ高さのある箱に入れるために、その高さ以上まで本体を持ち上げて、箱の上部から入れる必要がある。

とくに女性などの場合、これを自身でできるのか相当疑問だ。

※配達員さんに言えば手伝ってくれるのかどうかは不明だが、梱包まで手伝う責任範囲ではないと思うし、手伝ってなにか事故があっても責任はとれないと思うので、自身の責任でやる必要がありそうな気はする。。。

ドライバーさんに眺められながら、慌てて進めなければならない一連作業

配達業者さんが目の前でじっと待っているところで、説明書を読み、その箱に入っている梱包用クッションを取り出し、説明書の指示に従って箱にクッションをセットして格納し、5キロ以上の食洗機を箱に入れ、自身のガムテープで箱を閉じることが必要だ。

これが想像以上にキツかった。

ガムテープはすぐ手元にあったのでよかったが、自宅にガムテープがない! などの場合はどうすべきなのだろうか……業者さんが持っている(?)のをお借りする?のか不明だが、予め準備しておく必要がある。

発送

どうにか完了し、発送。

修理の進捗状況や返却期日などは、原則回答していないようで、あとはひたすら自宅に着荷するのを待つのみとなる。

まるまる1ヶ月くらい待って、やっと返却

「2週間ほどかかる場合がある」と聞いていたがいっこうに返送されず、ひたすら待って、まるまる1ヶ月経った頃に返却。

しかも事前連絡はないので、着荷した際に不在だったら再配達となる。

もし不在時に着荷してしまったら重い荷物を持って届けてくれるドライバーさんに悪いなと、こちらが罪悪感を感じてしまう。

こちらは悪くないのに。

開封すると、報告書とともに、多少きれいになったかたちで返却。


基盤の腐食のため部品交換しましたとのこと。

根本的に構造がおかしいので、新品交換を期待していたが少し残念であった。
修理後何日経っているのかはわからないが、動作テストの水分が除去しきれないまま内部は密閉されていたので少し臭かった。。。
ひとまず、何ヶ月かは利用できた。

その後の状況

数カ月後、まさかの電源が押せなかったり勝手に一時停止になる事象が再発したため、カスタマーサポートに連絡。
同様の箱をお送りするので、梱包して送付してほしいとのこと。
またかよ。あの重労働はキツイ。しかしここで行動しなければ永遠に悩まされるし、シロカ社に対して不具合の事実を伝えることができない。
葛藤に悩みつつ、コンセントを抜いて放置し、1日後にコンセントを入れてスイッチを押すと……

案の定起動した(笑)
しかし、数日立つとまた再発(笑)

もう不具合の多さは度が過ぎているので、丁寧にA4一枚ぎっしり、手書きで手紙を添えて再度引き取り修理へ。前回のカスタマーサポートの丁寧さや修理いただいたことへの感謝と、これ以上続くと厳しい、他社製品を検討したい旨の正直な気持ちを記載して。

そして紆余曲折、電話でも誠心誠意困っていることと、明らかに使い方が起因ではなく構造上の不備が起因になってしまっているだろう旨をお伝えし、新品交換に。

型番は同じであるが製造年は2021年で、若干内部のパーツの形などが僅かに変わっていた。

そして数ヶ月は、安心して利用することができた。

新品交換してもまさかの再発

いうまでもない、先述の諸症状が勃発。

1回、電源が入らなくなったので、サポートにメールしたところ、現品をみないと判断できないとのことで、3度めの「箱をお送りするので宅配業者に渡して……」のくだり。

本当にキツイので、数日放置。

乾けばどうにか復活するだろうと予測。

そして、案の定復活。

しかし、これまた案の定、一部のボタンだけ反応しないという焦らしプレイ。「お急ぎ」ボタンだけ反応しない。

あまり使わないので支障がないため、そのまま使っている。

もうあの引取修理をするくらいなら、他社の製品に買い替えてたほうがマシでは……?と、最近になって同様の商品をみると、まあ後発品が多いことw
廉価でよくわからまいメーカー品から、Panasonicなどの信頼のおけそうな商品も、当初よりはかなり性能も商品バリエーションも増えたもんだ。

次、何も反応しなくなったら、保証期間も切れているし有償修理になるので、これらの他社製品に乗り換える方針だ。

まとめ

シロカの修理サポートは、少なくとも応対や対応方法に疑問を持つようなマイナス面は見受けられない。

電話で会話した際も、真摯な姿勢で聞いていただけているのが伝わってきたので、とくに不満をいうつもりはない。

不満は、たんにタッチパネル関連の不具合(というか構造上の欠陥?)とそれに関連する症状の発生頻度が多すぎて、長期的に活用するにはかなり難があると感じる点だ。

現に新品交換をしても発生しているのだから、世の中のユーザーで同様の不具合に困っている方は多いと思う。

これだけ不具合があって、1日にどれくらい修理が発生しているのか……


ECサイトの口コミをみているとリコールすべきという酷評もあるが、ほんとうにそこまで多くのユーザーが声をあげているのだとしたら、日々シロカの修理担当に送られている個数やその対応コストは販売売上よりも上回っていそうで、すこし不安になってくるw


とはいえ、買った人全員が同様というわけでもないとは思うので、あくまで参考としていただきたい。また、筆者が言及している型番はPDW-5Dであって、他の型番は利用したことがないのでご注意いただきたい。

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