関東でもスマートボールやレトロゲームを楽しめる! 箱根の大平台にあるスマートボール屋さん「娯楽センター 七福」

観光

全国的に希少スポットとなってきた「スマートボール」屋さん

いまとなっては、全国でも楽しめるお店は数少ない、レトロな「スマートボール」屋さん。

全国的には大阪・新世界が定番だ。

新世界界隈にあるスマートボール「ニュースター」をはじめとするスマートボール屋さんは健在で、先日2022年7月に筆者も訪問した際は大盛況であった。

いっぽうで、関東ではスマートボールで有名なお店のひとつとして、東京・浅草の「三松館」を思い浮かべる人も多いだろう。

しかし、多くの人に名残惜しまれながら、この浅草の「三松館」2020年1月に閉業してしまったのは記憶に新しい。

全国的にみると、このようなエモくてレトロで懐かしいゲームやさんは、どんどん姿を消しつつあるようだ。

関東で有名なスマートボール「三松館」は閉業してしまった

浅草の「三松館」は、初めて訪問した際の懐かしさとワクワク感はいまでも覚えている。

平成生まれの筆者でも、ノスタルジーを感じるエモいスポットだった。

浅草にあった三松館。筆者が2019年撮影。

レトロで懐かしく、昭和の夕陽の似合う風景だ。

昭和のその世界で暮らしたことはないが、筆者が思いを馳せているその光景は、きっとそれを経験している方々のそれと多いなズレはないと思う。

それくらい、「レトロ」は人の心を惹く情景だ。

そういえば、幼少時によく行った鬼子母神の駄菓子屋さんはいまでも健在のようだ。

久しぶりに故郷の散歩でもしてみたい。

まさかの箱根でスマートボールが楽しめる! 関東でスマートボールを楽しむならここ!

さて、そうした昨今のレトロゲーム事情によって容易に「スマートボール」にふれる機会がなくなってしまった筆者は、ある種の「諦め」のなか、スマートボールのことを忘れかけていった。

しかし、ある日。

筆者のスマートボールライフが、身近なところで幕をふたたび開くことになったのだ!

しかも、それは小田原のとなり町箱根」エリアにある!

そして箱根登山鉄道「大平台」駅から徒歩1,2分

駐車場もあるので車でもアクセス可能

さあ、レトロゲームとスマートボールに思いを馳せるも、遠い思い出になりかけている読者のみなさんに朗報だ。

ぜひチェックして、ぜひあの懐かしいスマートボールを関東で味わってほしい。

それは、「娯楽センター 七福」だ。

とにかくエモい。あの頃にみた佇まい。匂い。床の模様。おばちゃんの安心感。すべてが懐かしい。

話は変わるが、筆者の父は東京タワーが半分ほど建設されている風景を、小学校から眺めて写生していたという。

まさにALWAYS 三丁目の夕日だ。

この箱根スマートボール「娯楽センター七福」は、まさにそんな時代を想起させる超貴重スポットだ。

東海道沿い「大平台駅」近くに佇む「娯楽センター 七福」さん

大平台駅」から徒歩や車だと以下の写真のように、東海道の坂を登った右側にある。

駐車場は、上の写真のカーブが始まるあたりの右側にある青いフェンスの敷地内だ。

道沿いから探すには、横に掲げられている黄色い看板が目印に。

お店の正面はこんな感じだ。

バス停「大平台」停留所目の前。

箱根旅行に来たことのある方は、知らずに目の前を何度も通っているかもしれない。

わかりやすいように、Googleストリートビューも貼り付けておく。

「娯楽センター 七福」の店内をレポート

お店の入り口の手動ドアをガラガラとあけると、そこには射的台が2種類(回転競技、人形落とし)と、浅草にもあったスマートボール、そして壁沿いにはお決まりのパチンコも完備されている!

この「娯楽センター 七福」にはこの3種類のゲームを楽しめる。

正面にはこのような射的台がある。

さっそくレトロだ。

蛍光灯型のネオンがさらエモい。エモすぎる。

この射的台、モチーフは近未来(というか当時からすると今の時代?)のタワーのような建造物になっている。

赤、青、緑の突起物が、当時の未来への憧憬がうかがえる。

また、左側には「回転競技」という、射的とはあまりイメージがつかない名称が記されている。昔ながらの手書き明朝体で、レトロさはこの空間を構成するすべての要素から感じられる。

ちなみに、じつはこの射的台は、回転するから「回転競技」だ。

ふだんは止まっているが、プレイ時にはおばちゃんが手動で裏のスイッチを入れて、ブイーンとゆっくり回り始めるのだ。

もうその様子がすべてエモい心安らぐデジタル化って必要と思えちゃう

プレイ料金は300円で6玉。頑張った結果、筆者も何度かお菓子をゲットした。

もう一種類の射的台はこちら。

こちらは「人形おとし」という名称だ。

なんだか、和風ホラーに出てきそうなネーミングだが、特に怖い要素はなさそうだ。

棚にある人形を倒すと2点、合計10点ゲットすると、上にある景品が入手できるようだ。

※筆者は「回転競技」と「スマートボール」でいつも尽きてしまうので、これはまだプレイしていない。どなたか体験談を寄稿してほしい(笑)。

ちなみにしれっと写真に含めたが、この七福さんには、いくつもの有名番組や芸能人も来店されているとのこと。

さあ、そしてスマートボールパチンコのコーナーへ!

入り口から入って左側はこんな感じだ。

スマートボールの裏側も丸見えで、レトロすぎる

マシンはすべてかなりの年季が入っている。レトロオタクの方々には文句のないクオリティだろう。

もうこれは……

あの日浅草で見た光景だ。

ここは浅草か? いや箱根だ。

いつでも行ける箱根だ。

なんなら浅草にいくよりも箱根旅行に行く頻度のほうが多い関東民も多いのではないか?

なら、浅草の三松館さんと遜色ない立地条件だ(笑)。

ちなみに、上の写真でちょこっと左下に写った「」をみてほしい。

こんな漢字のオレンジ?茶色?の床。

幼稚園時代にアンパンマンドラえもん描かれたパンをよく買ってもらったパン屋さんの床だ。セピア色の思い出が蘇る。

床からもエモいレトロ感を味わえるとは最高すぎやしないか?

マシンは、スマートボールもパチンコも「調整中」のものがいくつかある。

もう調整中になってしまったマシンは、メンテの困難さなどの障壁もありそうで、おそらく復活する可能性はない気がする。

なんどか稼働している残りのマシンを、たいせつに楽しみながら温存させるのも、私たちお客の使命だろう。

ちなみに、スマートボールにコインを投入したりする機能はないので、支払いは都度おばちゃんに現金で渡す。

さらに、ボールを円滑に補充する機能がないのか壊れているのか定かではないが、プレイを始めるとおばちゃんがマシンにつきっきりとなり、ボールをゲットするたびにマシンの裏側にボールをチャージしたり円滑に流れるようにボールをジャラジャラ整えまくってくれる

ほんとうにありがとうございます。

そんな人の手のぬくもりのこもったスマートボールが、箱根の大平台にあったのだ。

箱根を訪れたら、一味違う旅の「風情」に「七福」さんをつけくわえてみてはいかがだろうか。

お店の情報は以下にまとめる。

なお本記事は2022年7月現在に執筆している。

現在このお店やマシンがあっても、いつまでも変わらずあるとは限らない。

いますぐ訪問計画をたててほしい。

なお、こちらのお店は娯楽施設となるため、18歳未満は入場ができないが、家族連れなどは保護者同伴であればOKのようだ。

「娯楽センター 七福」の営業情報

「娯楽センター 七福」のアクセス方法

電車でのアクセス

箱根登山線「大平台」駅から東海道を山側方面に徒歩1,2分。

「箱根フリーパス」なんかを握りしめているあなたは勝ち組としかいえない。

箱根旅行のついでに大平台駅で途中下車し、その数分後にはスマートボールをプレイできるからだ!(笑)

友人とも、デートにも、女子旅にも盛り上がる「スマートボール」。

ぜひ立ち寄ってみてください。

バスでのアクセス

箱根登山バス・伊豆箱根バス「大平台」バス停から入り口目の前。降りたら2歩。

駐車場へのアクセス

お店の隣(山側)青いフェンスの砂利の敷地内にあり。

「七福」と看板があるマス(3台程度、狭めなので切り返し等に自信がなければキツめ)へ。

電話番号

0460822513

住所

〒250-0405 神奈川県足柄下郡箱根町大平台331

営業時間

10時~19時 水曜日定休日

※年配の女性が1名で対応されているようなので、念のため訪問時には事前に確認しても良いかもしれない。

さいごに

ぜひ、このような貴重なお店は末永く残ってほしいものだ。

無人の自動販売機では体当たりや荒らし被害など負の情勢に蝕まれ、どんどん減ってしまっている。

このようなエモく懐かしく、そしてアナログのよさを後世まで引き継げる架け橋を、たいせつに楽しんでいきたい。

タイトルとURLをコピーしました