神奈川県南足柄市の「一の堰ハラネ」および「怒田丘陵」は、早咲きの桜『春めき桜』の名所として知られている。ここでは約120本といわれる春めき桜が斜面を埋め尽くし、訪れる人々に圧倒的な景観を提供する。
この記事では、この素晴らしい桜スポットの見どころやアクセス情報を詳しく紹介する。小田原近郊で花見を楽しみたい観光客や地元民、デートや旅行の計画をしている人に向けて、南足柄市の魅力を余すところなく伝えたい。
南足柄市が誇る春めき桜の魅力
『春めき桜』は、2000年に品種登録された南足柄市発祥の桜である。カンヒザクラ(寒緋桜)とシナミザクラ(支那実桜)を掛け合わせて誕生したこの品種は、一般的なソメイヨシノよりも早い時期に見頃を迎えるのが特徴だ。淡いピンク色の花びらと、ほんのり甘い香りが春の訪れを告げる。
怒田丘陵では、桜の木々がひな壇状に植えられており、満開時にはその美しさがまさに圧巻の一言。斜面を埋め尽くす桜は、遠くから見るとピンク色の絨毯のようで、訪れる者を一瞬で魅了する景観となっている。
一の堰ハラネと怒田丘陵の見どころ
1. ひな壇状に広がる桜の絶景
怒田丘陵の斜面には約120本の春めき桜が植えられている。その斜面は10メートル以上の高さがあり、満開時にはまるで桜の海に包まれているような錯覚を覚える。
特に「一の堰ハラネ」の北端にある陸橋からの眺めは見事で、ピンクの桜が一面に広がる光景を一望できる。
桜が目の前に見えるし、眼下も桜が包み込む絶景ポイントだ。
ここは写真撮影の人気スポットでもあり、家族連れやカップルにとって絶好の記念写真ポイントだ。
2. 遊歩道で桜を間近に鑑賞
斜面下の小川沿いには整備された遊歩道があり、桜を間近に感じながら散策ができる。春めき桜の甘い香りを楽しみながら歩くこの道は、特に朝の静かな時間帯に訪れると心が洗われるような体験ができる。また、ペット同伴が可能なため、愛犬と一緒に花見を楽しむこともできる。
3. 桜のライトアップ
桜まつりの期間中には、投光機を使用したライトアップが行われる。日中とは一味違った幻想的な雰囲気の中で、桜を楽しむことができる。ライトに照らされた春めき桜は、ロマンチックな空間を演出し、デートにも最適である。
4. 地元グルメも満喫
「金太郎の大判焼き」など、南足柄市の名物を楽しむのも花見の醍醐味である。
桜を愛でながら、地元ならではの味覚を堪能すれば、心もお腹も満たされること間違いなしだ。
一の堰ハラネへのアクセスと駐車場情報
車でのアクセス
東名高速道路「大井松田IC」から約30分の距離にある。見頃の時期には、臨時駐車場として「福沢コミュニティセンター」や「JA福沢総合選果場」が開設される。これらの駐車場は桜スポットから徒歩圏内に位置しており、利便性が高い。なお、周辺地域での路上駐車は禁止されているため、必ず指定の駐車場を利用すること。
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関を利用する場合は、以下のルートが便利である。
- 伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山駅」**より箱根登山バス「新松田駅」行き「足柄高校」下車、徒歩約15分。
- 小田急小田原線「新松田駅」**より箱根登山バス「関本」行き「足柄高校」下車、徒歩約15分。
駐車場情報
通年利用可能な駐車場として「南足柄市運動公園第2駐車場」がある。ここから一の堰ハラネまでは徒歩15分ほど。駐車料金は無料であるため、早朝の訪問でも気軽に利用できる。
おすすめの訪問時期と注意点
春めき桜の見頃は、例年3月中旬から下旬にかけてである。2024年の場合、3月21日時点で満開を迎えたとの記録があるため、次年度も同様の時期に訪問することをおすすめする。また、花見客で混雑することが予想されるため、特に車で訪問する際は早めの到着を心掛けたい。
まとめ
南足柄市「一の堰ハラネ」と「怒田丘陵」は、早咲き桜『春めき桜』が織りなす絶景を楽しめる隠れた名所である。斜面一面に広がる桜の美しさ、甘い香りに包まれた散策路、夜のライトアップが織り成す幻想的な景観は、訪れる者を魅了してやまない。家族連れ、カップル、友人同士、さらにはペット同伴での訪問も可能であり、誰もが春の訪れを楽しめるスポットである。
ぜひ次回の旅行やデート、小田原・湘南エリアへの観光計画に、この絶景スポットを組み込んでほしい。自然の美しさと地元の魅力に触れ、心豊かなひとときを過ごすことができるだろう。