「伊豆湘南道路」第1回アンケートが届きました! ついに国道1・135号&箱根新道&熱函道路の代替ルート実現か【小田原エリア~函南エリアの新道路構想】

ドライブ

はじめに

2021年8月中旬、小田原市に住む私の家に、ある一通の封筒が届きました。
神奈川県から届いたその封筒には、【伊豆湘南道路の計画に関するアンケート】との記載が。

恥ずかしながら「伊豆湘南道路」は聞いたことがなく、小田原移住してドライブライフを楽しむ私にとっては、非常に興味が湧く封筒です。

今回はそのアンケート内容とともに、「伊豆湘南道路」についての概要をお届けします。

読むのが面倒な方は、YouTube「小田原移住ドライブライフ」チャンネルで動画でも解説していますのでご覧ください。

【伊豆湘南道路】新路線構想(小田原エリア~函南エリア)の実現に向けた第1回アンケートが届きました【ついに国道1・135号&箱根新道&熱函道路の代替ルート実現か】

「伊豆湘南道路」とは?

「伊豆湘南道路」は、小田原エリアから、湯河原や熱海エリアを経由したうえで、函南エリアへのアクセスルートです。

私の想像ですと、おそらく小田原側は小田原厚木道路や西湘バイパスと接続、函南側はおそらく伊豆縦貫道にICを新設して接続する可能性がありそうです。

現状の小田原・湯河原・熱海・函南のアクセスルートの概要

まず、現在東京・横浜方面から小田原エリアを経由して各地域へアクセスするルートをまとめます。

横浜方面からの場合は西湘バイパス経由、厚木・東名東京方面からは小田原厚木道路経由で小田原エリアに入ります。
その後、海側ルートとして西湘バイパス石橋IC経由でR135に入り湯河原・熱海経由で静岡県道11号「熱函道路」を通り函南方面に進むか、
山側ルートとして小田原箱根道路経由で箱根新道またはR1に進み、箱根峠・静岡県道20号経由で熱海・湯河原または函南に進むルートがあります。

ただ、いずれも線形が悪く、距離の割に時間もかかります。そこで着目したいのが、「今回どのような道路なのか」です。

このあたりで最近新規開通した例ですと、南足柄市と箱根町を結ぶ「はこね金太郎ライン」(神奈川県道731号)があります。この道は、従来林道だった道を無理やり拡幅し、両側1.5車線でなんとか車道化したような道路です。

「伊豆湘南道路」は高規格道路での構想か

しかし、今回の同封資料によると「規格の高い道路が少ないことなどにより……」と現状課題の記載があるので、今回の構想は自動車専用の「高規格道路」として建設が構想されている可能性が高そうです……!

「高規格道路」とは、自動車の走行に適した、緩やかなカーブや勾配で設計されている道路のこと。イメージとしては、一般道でのバイパス路線のような設計ですね。
※ちなみに「高規格幹線道路」となると、東名高速や常磐道などの「高速自動車国道」といわれる高速道路や、伊豆縦貫自動車道など「一般国道の自動車専用道路」のことを指します。

アンケートに同封の説明資料には、「『静岡県伊豆地域』と『神奈川県西部地域』を結ぶ新たな道路の構想である」旨が記載されています。

構想が進むことになった大きなきっかけとしては、平成30年に上陸した台風12号による被災とのこと。
従前から漠然とした計画があった本道路に対し、令和2年度から神奈川県・静岡県の両県で、具体的な計画づくりがスタートしているようです。

「伊豆湘南道路の計画に関するアンケート」の封筒の内容とは?

神奈川県から届いた封筒を開封してみると、アンケート回答用のはがきと、説明資料の2点。

「神奈川と静岡の県境をまたぐ道路(伊豆湘南道路)の計画に関する第1回アンケート」と題された資料には、アンケートの概要、問い合わせ先、神奈川と静岡における課題と、計画づくりの進め方が記載されています。

神奈川と静岡における課題

資料に記載されている現状課題は、まとめると以下のとおりです。

  • 【災害】災害等により通行止めとなってしまう
    • 国道1号は積雪、国道135号は津波や高波などによって道路の寸断や地域住民の生活に支障をきたす恐れがある。
  • 【医療搬送】医療施設への搬送に時間がかかってしまう
    • 神奈川と静岡の県境周辺地域では、規格の高い道路が少ないことにより、救急医療施設への搬送に30分以上も要してしまうエリアが多い。
  • 【事故】重大な交通事故が発生してしまう
    • 神奈川や静岡の県境周辺地域の道路においては、急勾配やカーブが多く走りにくい線形不良区間が続いており、重大な事故、死傷事故が多く発生している区間がある。
  • 【渋滞】季節・時間帯によって渋滞が発生してしまう
    • 国道135号は、時間帯や季節帯によって激しい渋滞がたびたび発生しており、所要時間のみ通しがつかないことが多い。

小田原~熱海または箱根峠~函南・伊豆縦貫道方面へのアクセスルートは、有事の際の迂回ルートに乏しく、災害や救急搬送の際のボトルネックになっている部分があります。

先日も熱海エリアの伊豆山地域にて大規模な土砂崩れ災害が発生しました。それによりR135が通行止めになることで、かなりの影響が生じました。

有事の際には非常に遠回りの迂回を強いられたり、距離の割に通過所要時間がかかったり、さらに夏の観光シーズンには大渋滞かつ回避ルートがほぼないという問題を抱えている路線です。

構想によって恩恵を受ける道路は?

国道135号を含め、具体的に課題の対象となっている路線は次のルートになります。

これらの代替となる高規格の道路が実現できれば、医療、災害、渋滞いずれの交通課題が改善され、極めて有意義な道路になりそうです。

まとめ

しっかりアンケートに回答しつつ、新たなバイパス道路の第1歩に立ち会うことができる貴重な機会でしたので、道路構想のご紹介とともに投稿させていただきました。 今後の「伊豆湘南道路」の展開は要チェックです。

タイトルとURLをコピーしました