はじめに
2022年の年明けから、早くも1ヶ月が過ぎようとしている。筆者が東京から神奈川県小田原市に移住してから、3年近くが経つ。
そこで、絶景を探すドライブが好きな筆者が、小田原周辺で見て、歩いて、体験して感動した、桜や菜の花を楽しむ絶景おすすめスポットをご紹介したい。
実際に撮影した写真や、桜のトンネルのドライブ風景なども盛り込んであるので、ぜひお出かけやドライブの参考にしてほしい。
とくに、おおいゆめの里の河津桜は2022/03/09現在見頃を迎えており、テレビやSNSなどで話題の名所(2022/03/09追記)だ。ぜひチェックを。
それでは、6つの絶景桜&菜の花スポットをご紹介。
絶景1.桜の花火、下から見るか?横から見るか? 息を呑む感動の絶景:「一ノ堰ハラネの春めき桜」
あなたは、こんなアングルで桜を観たことはあるだろうか?
桜の花だらけで、よくわからないと思うのでもう一枚。
これはどうなっているのだろうか。もう神にでもなって浮遊し、思うがままに桜を眺めているようだ。
筆者はこれまで、こんな光景を目の当たりにすることはなかった。
地上から、私たちを包む桜を眺めるか、高台から下に広がる桜を眺めるか、のどちらかだ。
これはそのどちらでもない、かつてなかった感動の桜並木ともいえよう。
ここは小田原エリアの内陸「南足柄市千津島」の神奈川県道74号近く、「一ノ堰ハラネ」と呼ばれている怒田丘陵の斜面に広がる名物の桜並木だ。
小さな川沿いに約120本ほど広がっており、圧巻の「春めき桜」だ。
筆者が撮影したこの写真は、桜並木の川をまたぐ道路の橋から撮影したものだ。
東京生まれの筆者は神田川の桜並木とともに育ったが、東京のそれとは世界がまったく異なる。
まるで桜の花でできたふわふわの雲のなかに潜り込んだような、「桜につつまれるとはこういうことか」と新たな境地に突入するような感覚だった。
住宅街に広がるスポットのため、アクセスはそこまでよくはないが、本気で桜を楽しむならここをおすすめしたい。
地元住民の皆さんに支えられ愛されている、素敵な場所である。
公式サイトはみあたらないため、立地や他の口コミなど詳細はGoogle Mapをみるのがよさそうだ。
絶景2.絶景ドライブに桜のトンネル!:アネスト岩田ターンパイクの「千本桜」
ドライブが好きな筆者が、あえてドライブしたいイチオシのスポットを上げるとしたらここだ。
クルマで、絶景の千本桜に包まれながら走る自動車専用道「アネスト岩田ターンパイク」である。
「アネスト岩田ターンパイク」とは、小田原エリアから箱根・伊豆スカイライン経由で伊東・下田方面に行き来する際の絶好の渋滞回避ルートである。
自動車専用のワインディングロードを楽しみながら、山から駿河湾・太平洋を一望する絶景ドライブを味わうことができる。
筆者も東京在住時代から頻繁にお世話になっており、四季折々の絶景の思い出が詰まったドライブルートだ。
ただ、春だけは特筆したいポイントがある。
ふだんとはまったくことなる絶景の花道が広がっている。それは「千本桜」のトンネルだ。
自動車専用の山道を駆け上りながら、桜の木がトンネルのように迎えてくれる。
文字では伝わらないだろう。
まずは筆者が2021年春に撮影した車載動画をみてほしい。
いかがだろうか?
歩道付きの、のんびりとした桜並木の道路はよくあるが、こんなに走りごたえのある山岳ドライブルートで桜が迎えてくれるなど、なかなかないと思う。
カップルや夫婦でのドライブデートだけでなく、ツーリングなどでも最高ではないだろうか。
なお、伊豆の河津・下田方面のさくら祭りなどのニーズに対応し、ターンパイクと伊豆スカイラインの利用料金が、期間限定で「半額」になるサービスも展開されている。
2022年2月1日(火)~28日(月)まで、最大で半額+道路周辺施設でのクーポンもあり、かなりお得だ。
ぜひ、桜を見に出かける際は活用すると、渋滞もなく快適な絶景ドライブを楽しめるだろう。
ターンパイクの公式割引案内ページはこちら。
絶景3.ヒルトン小田原近くの早咲き桜:「根府川のおかめ桜」
別記事で紹介している「ヒルトン小田原」に向かう途中に広がる、絶景の早咲き桜「おかめ桜」。
筆者が大好きな河津桜よりも濃く、早春の青空と澄んだ海の絶景とのコントラストがなんともたまらない風景だ。
こちらも車載動画があるので、参考にみてみてほしい。
ヒルトン小田原から、根府川駅方面に下るようすだ。
ところどころに鮮やかなピンク色の桜が映える。
JR東海道線根府川駅近辺のため、電車でも十分楽しめるだろう。
動画の2分20秒あたりは根府川駅前だ。
個人的には、3分あたりからの海沿いに咲き誇る鮮やかなおかめ桜が好きだ。その先は国道135号なので、散策して歩行する場合は路肩が狭いので十分注意してほしい。
このように、2月から3月にかけて「根府川おかめ桜まつり」が開催されており、元気なピンク色の桜と、青い海の絶景とともに散策を楽しめる。
東京に住んでいた頃の筆者は、早咲きの桜は河津桜くらいしか知らないが、このように多様な品種の桜があることを知るのも面白い。
なおこの根府川のおかめ桜は、地元の住民の皆さんが中心に育てることで、地域活性化に取り組んでいるとのこと。
今年の開催期間は。2022年2月26日(土)から2022年3月21日(月)までとのこと。
2022/03/09現在、なお見頃が続いている。(2022/03/09追記)
詳細は小田原市の公式サイト「根府川のおかめ桜」でも取り上げられているので、参考にしてほしい。
なおヒルトン小田原の遊歩道(全国の木々が植えられていたり、梅園もあるおすすめ隠れ散策スポット)も含め、この根府川のエリア一帯をハイキングコースとしても楽しめる。
この記事もご参考に、ぜひ散策してみてはいかがだろうか。
絶景4.大人も子どもも楽しめる!:西平畑公園「松田山ハーブガーデン」
筆者が小田原に移住して感動した桜スポットはまだまだある。
「西平畑公園 松田山ハーブガーデン」だ。
こちらは車で行ったため、厳密には「松田町」であるが、小田原にドライブした際にはぜひ寄ってほしいスポットだ。
電車では、小田急小田原線「新松田」駅からもアクセス可能。
シーズン時に開催される「まつだ桜まつり」では有料だがシャトルバスも出ている。
このような山の高台に広がる公園であり、春には満開の桜を楽しめる。
※写真の下の手前の方にも桜が見えるが、このときは少し時期が遅かったので葉桜だが……。
筆者がコロナ前に訪問したまつだ桜まつりでは、出店やさくらソフトクリームなどを楽しむこともできた。
なお今年2022年の「まつだ桜まつり」開催期間は1月29日(土)~2月20日(日)【新】2月11日(金・祝)~3月21日(月・祝)とのこと。桜の開花が遅れており、まだまだ見頃が続いている! 詳細は松田町公式サイトを確認してほしい。(2022/03/09追記)
なお、園内には本格的な模型電車「ふるさと鉄道」があり、園内通路をまたぐ踏切はもちろん、スイッチバックまである山岳コース。子どもも大喜び間違いなしだが、その本格さは大人も十分楽しめる。
車両も「シェイ式蒸気機関車」をはじめ、ロマンスカーを模したものなど多彩だ。
乗車は有料で、中学生~大人:300円、3歳~小学生:200円、3歳未満:無料(2022年1月現在、西平畑公園松田山ハーブガーデン公式サイトによる)。
他にもローラー滑り台などの遊具はもちろん、子どもの館や自然館などの施設も充実しており、四季折々のイベントや展示、学習などにも活用できるスポットになっている。
筆者が行った時期には県西地域最大級といわれるつるし雛も展示されていた。
今年も松田町の公式サイトに掲載されているので、実施されているようだ。
つるし雛をみるのは初めてだったが、その迫力は圧巻だった。
このような展示も併せて楽しむのもおすすめだ。
絶景5.桜と菜の花に加え、水仙・富士山までもが夢の競演!? の激レア絶景:「おおいゆめの里」
続いて、大好きな絶景要素が4つも競演して感動する、激レアの絶景スポットをご紹介。
2022/03/09現在テレビでも話題で、臨時駐車場も開設されている。
筆者が2022/3/6(日)に訪問して撮影した動画もアップした。お花見ができるような、勾配がなだらかなエリアも多いので、ピクニック気分も味わえる。アスレチックや遊具もあるので、子ども連れの家族にもおすすめだ。(2022/03/09追記)
桜を観に行ったつもりが、まさかこんな絶景を目の当たりにするとは……言葉を失った。
水仙!
菜の花!(2021年の写真。今年2022年3月、菜の花は見当たらなかった)
桜!
富士山!
筆者が行ったのは「おおいゆめの里」。
場所は車でないと厳しいかも知れないが、タクシーやレンタカーを借りてでも行く価値はあるだろう。
農業体験施設「いこいの村あしがら」などに隣接したエリア一帯であり、もともと荒廃した山林を里山に復元して自然を保全し、自然観察や農業体験等を促進するための区画となっている。
そのため、この場所自体には観光向けのレストランやサービス拠点などは特にないため、近隣のフルーツ狩りや観光などと併せて訪問するとよいだろう。
絶景6.桜、菜の花、海の王道絶景:二宮町の「吾妻山公園」
そして最後は、小田原の近隣二宮町の高台にある絶景スポット「吾妻山公園」だ。
JR東海道線「二宮」駅からも徒歩でアクセス可能なので、気軽に電車でも出かけられる。
山全体が公園になっており、子ども向けのエリアから大人も楽しめる散策路まで充実している。
なによりもおすすめしたいのは、頂上の広場から望む太平洋と、その手前に広がる菜の花と桜の競演だ。
残念ながら筆者が撮影した写真だと、菜の花がメインであり、桜の満開時がないのはご容赦を……。
この展望台はほぼ頂上近くになり、標高は136.2メートルとのこと。
車で登ることはできず、駐車場はふもとや駅周辺のコインパーキングに駐車する必要があるので、徒歩でのハイキングとなる。歩きやすい靴や服で行くことをおすすめする。
なお園内にはローラーすべり台や遊具も充実しており、子ども連れやファミリーにもおすすめの公園だ。
ちょうどこれからの春先には、展望広場でレジャーシートを広げてピクニックを楽しむ人たちで賑わうだろう。
まとめ
このように、小田原周辺には、桜にまつわるスポットだけでも、これだけの絶景が溢れている。
東京から小田原に移住した筆者の観点でチョイスした、おすすめの桜と菜の花を楽しむスポット紹介は以上だ。
紹介したのは小田原市内だけでなく、周辺地域も含まれるが、いずれも東京から小田原に移住して私が体験しておすすめしたいと思った場所だ。
なかには車での訪問が前提になる場所もあるが、観光や遊びで訪問される方は、ぜひドライブついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか。